バリヒンズー教

                             
                                                        
バリヒンズー教
ヒンズー教は世界最古の宗教で、紀元前2500年―3000年にインドで生まれ、伝説によると紀元4世紀ごろ高僧レシー、アガスチア ピタセガラによってインドネシアに伝わったと言われています。
 インドネシアで、最初の王国は1世紀ごろのクタイ王朝と言われるが7世紀ごろまでははっきりしていない、カリマンタンではヒンズー王国のスリウィジャヤ王国が、ジャワには仏教を信仰するシャイレンドラ王朝が支配し、今日でも世界最大の仏教遺跡ととして、世界から観光客が訪れているボロブドゥール寺院を完成させた。
 その後、インドネシアの歴史上最も栄光の時代であったとされる、マジャパヒト王朝が滅亡した後、アラブから多くのイスラム教徒が商売と布教をかねてやって来て、イスラムは神の前では全ての人は平等であり、ヒンズー教のようなカースト制度は無いと説いた為、多くのインドネシアの人々はヒンズー教からイスラム教に改宗した。
 しかし、自分はイスラム教徒にはなりたくないと思った人々が新天地をもとめ、隣のバリ島に渡ってきた。  キリスト教のイエスキリストや、イスラム教のマホメッドのような啓示宗教ではなく、どちらかと言うと伝統的・民族的な制度・慣習の全体であり、宗教的・倫理的・社会的な行為の規範すべてを内容とする。教団組織は存在せず、ウパニシャッド哲学派のように、倫理学問として発展してきた。
 特に、バリ島にその前からあった全てのものに霊がやどるとされるアニミズムと融合し、バリ独特のバリヒンズー教を生みだした。
自然の中でも、山は神様の居所と して崇められている。
 最高神はサンヤンウィディと言う、宇宙根本唯一の神であり。
その神の現われとし  てブラマー(火の神様)(創造神)、ウイスノウ(水の神様)(維持神)、シワ(魂あるいは風の神様)(破壊神)を、三つ合わせて三身一体と言う。  
輪廻転生とそれからの解脱を説き、最高実在ブラフマンとアートマン(自我)の合一によって解脱する法を説く。

ヒンズー教の、根本原理  TAT TWAM ASI (タット ワム アシー)
  ヒンズー教聖書(ウパニシャッド)の中の一つ、チャンドギャ・ ウパニシャッド学派の有名なエピソード「ある生徒と先生の対話が」の中で先生が例として「アトマン」と「ブラマン」の同一性の教訓を説明しているところに注目して下さい。
 先生は、生徒に自分の近くにある果物の木から実をもぎ取り持ってきて、それを開けるように言いました。更に先生は生徒に「中には何が見えるかね?」と聞きます。
 彼は実をわると中には種が入っています。と答えます。次に先生は生徒に「じゃあその種を開いて中を見てごらん、何が見えるかね?」とさらにたずねます。生徒は「種の中には何も見えません。」と答えます。先生は言いました。「それだよ、その見えないものこそが、その果物の木を存在させているのだよ。
 そしてそれは、全ての存在の中にあり、それこそが真実なんだ、それこそが本体なのだ。」「そしてそれはあなたで自身でもあるんだ。息子よ"タット ワム アシー" なんだ、 だから、おまえは私であり、私はおまえでもあり、そこの木でもあるんだ。
 だから君の苦しみは僕の苦しみであり、僕の喜びは、君の喜びなんだ。

TRI RENA (トゥリ レナ)三つの負債
バリの火葬式(ンガベン)とは、生物の本来の生息地に戻ることです。
 バリの人々は小宇宙から大宇宙の自然へ戻る儀式と信じています。
すなわち人間は、火葬にふされることにより、自然界の5つのエレメント「火、水、風、土、エーテル」に戻ると言うことです。
 ミクロコスモスとマクロコスモスは、バリヒンズー信仰により与えられた呼び名があります。それはそれぞれに、ブアナアリットとブアナアグンと呼ばれています。
 上記に付け加え、ヒンズーの教えで"トゥリ レナ"、 このサンスクリットを訳すと "3つの負債"という意味です。
それは1神様、2社会的恩人、3父母及び祖先の三つに大きな借財があるというものです。
 したがってわれわれの人生は、この借金を返済するために、人生があると。言われています。それは私達の祖先が安全、平和、そして幸運を成し遂げるための精神の生計が与えられたことで道徳の道を開きながら、私達の恩人や祖先によってささげられたもの助けと、神が世界を生み出した、その教育と信じられています。

TRIKAYA PARISUDHA (トゥリカヤ パリスダ)
 トゥリカヤ パリスダとは、3つの純粋な行動を意味します。
1. マナチカ(Manacika):思想全ての行動は思想に基づく。良い行動は良い思いから、そして、その正反対に悪い思想は悪行動の結果になります。誘惑は私達の態度にとても影響します。それゆえ、私達は常に自分の心を整えるよう努めなければなりません。
2. ワチカ(Wacika)正しい発言  発言は人の心の表れです。ですから相手が平和と幸せのうちに聞けるよう、十分に言葉を選び正しく発音することが肝要です。
3. カイェイカ(Kayika)正しい行動  行動とは人間のふるまいの表現です。それは自分自身を表現する方法です。
 ですから大切なことは思慮ある心遣いと適切な表現にもとずいた行動が肝要です。
全ての殺生をしないことは、大変大切なことです。